夏といえば薄着の季節。しかし、Tシャツやタンクトップ、水着などになると、気になるお腹まわりや二の腕のお肉。ダイエットだ! と意気込み、腹筋をはじめたところで、なかなか続かない……。そんな人には、イケメンや可愛い女の子が叱咤激励しながら、ダイエットを手助けしてくれるスマートフォン(スマホ)のゲームアプリはいかがだろうか。
大阪のアプリ開発会社、株式会社 Creative Freaksが手掛ける「ねんしょう!」シリーズは、腹筋やスクワット、腕立て伏せ、ランニングを応援してくれるダイエットアプリだ。元々は、可愛い女の子がトレーニングを手伝ってくれる男性向けのゲームだったが、2013年8月、女性向けに「シェイプアップ応援ゲーム ねんしょう! for Girls」(無料、一部コンテンツ有料)をリリースしたところ、人気に火がついたという。
女性向けのゲームは、自称「ちょっとぽっちゃり」の主人公が、数多くのスターを輩出してきた芸術学校に入学させられたという設定で始まる。開始早々イケメンから「よう、デブ」と声をかけられ、ショックと反発心を覚えながらダイエットの日々が幕を開けるというものだ。
ストーリーを進めるには、腹筋とスクワットのノルマをこなす必要がある。操作はシンプルで、腹筋の場合は、仰向けに寝た状態でお腹の上にスマホを置き、体を起こしながら画面をタップする。スクワットなら、立った状態でスマホを両手で持ち、体を上下に動かしながらタップすることで、運動した回数がカウントされていく。スマホに内蔵されているセンサーでもカウントできるが、タップした方が確実だという。
ゲームには、同級生の正統派イケメンやワイルドな教師など、タイプの違った3人のイケメンが登場し、トレーニング中には一緒に回数を数えてくれる。イケメンたちは「やせたら…… もっと美人かもよ」と励ましてもくれるが、動きに間隔が空くと「もう疲れたのかよ」などのゲキも飛ばす。ユーザーからは「応援と罵りがあれば続けられる」という声も寄せられており、絶妙なアメとムチが人気の秘密のようだ。
ストーリーが進むにつれてトレーニングがハードになっていくが、イケメンとのラブストーリーを楽しんでいるうちに、気がつけば引き締まった体が! という狙いのようだ。
「ねんしょう!」シリーズは、菅田峰晃社長(37)のダイエット体験が基になっているそうだ。「激太り」していた20代後半の頃、筋力トレーニングやジョギングにはまり、半年間で約25キロの減量に成功。毎日コツコツ続けたトレーニングの成果が出ているのを感じるのが楽しかったといい、そのおかげで苦しいダイエットを続けることができたのだそうだ。初めは1、2回で疲れてしまっていた腹筋も、最後には500回も出来るまでになった。「多くの人にこの体験を味わって欲しい」と、男性向けの「筋トレ応援ゲーム ねんしょう!」を開発したのが始まりだという。
また菅田社長は今後、「筋トレ以外にも、ゲームを使ってちょっと人の役に立つような、思い出に残るようなアプリを開発したい」と抱負を語った。
1人では続けにくいトレーニングも、イケメンとなら続けられる!? この夏は、イケメンたちに罵られながらダイエットに励んでみてはいかがだろうか。