「歌やダンスを最初から作り上げた極上のミュージカル映画になっていると思う」とロブ・マーシャル監督のこだわりが詰まった映画『メリー・ポピンズ リターンズ』に絶賛の声が上がっている。
『シカゴ』や『NINE』などのミュージカル映画の巨匠が手掛けた『メリー・ポピンズ リターンズ』は、ディズニー史上最高に“ハッピー”なエンタテインメント作品に仕上がっている。最高のミュージカル映画を作り上げるために、監督は舞台経験者の豪華キャスト、一から作り上げたオリジナルの歌、そして撮影前に約3か月にも及ぶリハーサル期間を設けるという3つのポイントにこだわった。
メリー・ポピンズを演じるエミリー・ブラントをはじめ、街灯点灯夫のジャック役のリン=マニュエル・ミランダや、シングルファザーで3人の子を持つマイケル役のベン・ウィショー、メリーのまたいとこトプシー役のメリル・ストリープら豪華共演者たちは、全員が舞台経験者。マーシャル監督も舞台俳優や振付師としても活躍しており、舞台経験を活かした映画作りをしている。そのため、本作のキャストにはハリウッドスターかつ舞台経験者を抜擢。マーシャル監督は「エミリー・ブラントの歌は最高で、ダンスもできて彼女以外メリー・ポピンズを演じられる人はいなかった。また、リン=マニュエル・ミランダはとても正直な人で、自然体でピュア。ブロードウェイからのカリスマ性やミュージカルに必要な技能を美しく発揮して、素晴らしいパフォーマンスをやり遂げてくれた。舞台経験者じゃできなかったと思うし、最高に夢のようなキャストになったと思うよ」と明かしている。
さらにマーシャル監督は、キャストたちのために本物のブロードウェイ以上に長い約3か月ものリハーサル期間を設けた。「僕にとってリハーサル期間はとても重要なんだ。3か月のリハーサル期間でキャストたちに歌とダンスや、キャラクターの役作りについてコミュニケーションを取れるからだよ。でも一番は、その期間中にキャストたちと家族のような絆を作り上げることができるからなんだ。実際の撮影前にそうした準備ができることはすごく映画にとって重要だと思う」と、監督はキャストたちとの絆を大切にしていると語った。ジャック役を演じたリン=マニュエル・ミランダもこのリハーサル期間は貴重な時間になったと言う。「ブロードウェイ・ミュージカルだって、3か月もの長いリハーサル期間はもらえないよ。どのシーンもどの歌詞も、どの音符も、徹底的に練りこんで、自分の力の限り最高のものを作れるようになるまで作り続ける。このやり方ができて良かったと思うし、本当にこの作品の一部になれることに感謝ばかりなんだ」と明かしている。長期間のリハーサルによって完成した最高の歌とダンスのシーンは必見だ。
そしてマーシャル監督が一番こだわったのは、一から作り上げたオリジナルの楽曲たち。『シカゴ』や『NINE』など舞台作品の映画化の場合はすでに楽曲があるため、本作のように作詞作曲からミュージカル・ナンバーを作り上げることは、マーシャル監督にとって長年の夢だったそうだ。監督は「僕が今までやってきたのは、ブロードウェイ劇を映画に作り上げることだった。だから、全く新しい音楽を一から作り上げることは、僕がいつもずっとやりたいと思っていたんだよ。そして作曲家マーク・シェイマンが素晴らしい楽曲を作り上げてくれた。本作ではまさに夢が叶ったんだ」とこだわりを明かし、鑑賞者からも「目の前で本物のミュージカルを見ているみたい」、「歌とダンスが最高。やっぱりミュージカル映画っていいな」など絶賛の声が上がっている。監督やキャストが一丸となって作り上げられた本作をぜひ劇場でご覧あれ。
◎公開情報
『メリー・ポピンズ リターンズ』
現在公開中
監督:ロブ・マーシャル
キャスト:エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、コリン・ファース、メリル・ストリープほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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