仕事でもプライベートでも役立つ情報が詰まった「手帳のおまけ」(写真:ドリームズ・カム・トゥルー提供)
仕事でもプライベートでも役立つ情報が詰まった「手帳のおまけ」(写真:ドリームズ・カム・トゥルー提供)
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混乱しがちな敬語の使い方や席次もすぐに確認できる(写真:ドリームズ・カム・トゥルー提供)
混乱しがちな敬語の使い方や席次もすぐに確認できる(写真:ドリームズ・カム・トゥルー提供)

 取引先にメールを送ろうしたが、敬語の使い方に自信がない。急な冠婚葬祭で、祝儀や香典の金額、服装など、どうすればいいかわからない。旅先で、目的地までの最短ルートがわからない。

 そんな日常生活の「ちょっと困った」場面に出くわしたとき、あなたならどうしますか?スマホが手元にあるのなら、検索してみるのもいいでしょう。でも、玉石混交のネットの世界で、果たしてすぐ正解にたどり着けるのか……。そこで思い出すのが「あれ」。そう、システム手帳の後ろに付いていたあの“おまけ”です。

 紙の手帳を持ち歩く人がめっきり減り、スマホでスケジュールを管理している人が多い昨今。スマホは便利だけれども、あの“おまけ”の心強さが忘れられない。そんな人にオススメなのが、無料のスマートフォンアプリ「手帳のおまけ」(iOS6.0以降、Android4.0以降に対応)。

 システム手帳の専門店「リフィルスタイル」を運営する「ドリームズ・カム・トゥルー」(本社・茨城県日立市)が開発したこのアプリは、オフラインでも利用出来るので、紙の手帳を開くように、手軽に情報を得られるのが強みだ。

 同アプリには、年齢早見表や郵便料金表、各都市の路線図といった定番の情報から、ビジネスマナーやテーブルマナー、二十四節気、六曜のいわれ、花言葉、防災知識までと、幅広い情報が網羅されている。さらにキーワードによる検索機能を備えているほか、よく見るページを登録しておいて、手早くチェックできるようにする「マイリスト」機能もある。ただし、無料版では検索回数およびマイリストの登録件数に制限があるため、無制限に使いたい場合は100円でアップグレードする必要がある。

 同社が特に力を入れたのは、マナーの情報。例えば、「敬語」のページでは、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、謙譲語は「申す、申し上げる」、丁寧語は「言います」など混同しがちな敬語の使い方が、一覧表になっている。また、「席次」のページでは、応接室や会議室の上座が、図で分かりやすく説明されている。この他にも、結婚式やお葬式、お見舞いのマナーなど、ふとした瞬間に役立つ情報が盛り込まれている。

 2013年10月にリリースされてから、バージョンアップを重ねており、ユーザーの反応は上々なようだ。このアプリをダウンロードできるサイト「Google Play」に書かれていたレビューには、「いざという時にとても助かります」、「ただ眺めているだけでも、十分面白いです」などと、アプリを高く評価する声が寄せられていた。

 開発に携わった同社取締役の斎藤達哉さん(50)は「離れて暮らす大学生の子どもがいるが、少し常識がないと感じることがある。スマホのアプリなら若い人にも受け入れられやすいので、マナーを学ぶ手助けにしてもらえればいい」と話す。役立つ情報と共に、子どもを思う親心も詰まった「手帳のおまけ」。仕事やプライベートの“心強い味方”として、役立ててみてはいかがだろうか。