


デート中のカップルや、友だち同士で食事をしているグループが、黙ってお互いにスマートフォンを操作している……。そんな光景を目にしたことがある人は少なくないはず。
最近では、社内会議や社外での商談・打ち合わせでもスマートフォンを操作する人が増えているが、同席している相手がどう思っているのか、気にならないだろうか?
iPhone情報ニュースサイト「iPhone女史」などを運営する「マッシュメディア」(東京都港区)が、10代~50代のスマートフォン利用者500人を対象に実態調査を行ったところ、未婚の女性の約7割、男性の約6割が食事デート中の相手のスマホ利用が「気にかかる」と回答。一方、ビジネスシーンでは、会社員(経営者含む)、公務員の約半数が会議・商談中の同席者の利用を「全く気にしない」と答えた。
未婚の男女を対象にした食事デート中のスマホ利用については、女性の67.7%、男性の55.9%が「気にかかる」と回答したが、具体的な内容(複数回答)として、女性では「ゲームアプリの利用」が気にかかるとした人が77.8%と最も多く、「メールやメッセンジャーアプリ(LINEなど)のチェック・返信」(63.3%)、「SNSのチェック・投稿」(62.2%)と続いた。男性はメール、SNSがそれぞれ52.9%で最も多く、次いでゲームアプリが47.1%だった。
一方で、会社員、公務員を対象に、会議・商談中の利用を聞いたところ、「どのように利用されても全く気にしない」と答えた人が、社内会議で47.7%、社外の会議・商談では49.1%を占めた。担当者は「スマホがパソコンに近い感じで認識されているのではないか」と話す。
「気にかかることがある」とした人の具体的な内容(複数回答)は、「メールチェック・メール送信」(社内68.1%、社外69.9%)、「メッセンジャーアプリのチェック・メッセージ送信」(社内65.5%、社外69%)、「電話応答」(社内53.4%、社外59.3%)などだった。また、「メモを取る」「テーブル・机の上に置く」ことを挙げた人も3割以上おり、会議・商談中といったビジネスシーンでは、あまり目につかないようにしておいた方がマナーといえるかもしれない。
小さくて軽く、片手でも簡単に操作できてしまうので、いつでもどこでもついつい手にしてしまいがちのスマホだが、その便利さにおぼれて目の前の相手を不快にさせないよう、気遣いが必要なのかもしれない。思い切ってプロポーズしたら、相手がスマホをみていたなんて、笑えない状況だ。

