社会人の７割が「辞めたい」と考えたことがある

「会社を辞めたい」と考えたことのある会社員は全体の約7割――。

　エンジニアの人材派遣業「VSN」(本社・東京都港区、川崎健一郎社長)が、全国の20～40代の会社員600人を対象に行った「ビジネスパーソンの意識調査」で、上記のような結果が浮かび上がった。理由については調べていないが、多くの社会人が悩みながらも、日々奮闘している姿がうかがえる。

　調査は今月1日、2日の両日、社会人経験1年以上の会社員を対象に、インターネットを通じて実施。70.2％が「『今の会社を辞めたい』と考えたことがある」と答えた。男女別では、男性66.3％、女性74％と女性の比率が高く、年代別では20代が最も多かった。一方で、現在勤めている会社を辞めたいと思わない理由としては、「働きやすい」「今の仕事が好き」「人間関係に恵まれている」などが上位に挙がった。「会社が好き」「待遇がいい」「スキルアップしたい」などを挙げる人も多かった。

　他には、仕事をする上での「ヒューマンスキル」(人間関係を良好にするために必要な技術や能力)について聞いたところ(複数回答)、自分に不足しているスキルとして、「雑談力」(29.2％)、「表現力」(27.2％)を挙げる人が多かった。また、特に必要なスキルは、「状況把握力」(51.3％)が最も多く、「対応力」(47.2%)が続いた。その場その場で空気を読みながら、柔軟に対応していく能力が求められていると言えよう。
　
　また、「経営者だったら一緒に働いてみたい」と思う有名人では、「社員の意見に耳を傾けつつ、経営戦略を練ってくれそう」「冷静で理路整然と説明して導いてくれそう」などの理由で、ジャーナリストの池上彰さんが28.5％でトップ。2位は「本気で遊び、本気で稼ぐことができている人」とタレントの所ジョージさん(21.3％)、3位は「多くの人に慕われているイメージがある」とタモリさん(19.8％)だった。池上さん、タモリさんは、男性よりも女性の支持が若干上回った。

※調査対象に非正規社員、アルバイトは含まない