これまで全国各地の窯元を訪ねてきた。いろいろなロクロやその他の手法で器や皿を作ったりもした。しかしどうしてもこれまで見られなかったことがある。それが実際に薪を使った、登り窯や穴窯での「焼成」だ。最近は、温度管理がしやすく、仕上がりも安定する電気やガスの窯を使う陶芸家も多いが、やはり陶芸の醍醐味は、数日間かけて薪で焼き上げる焼成だ。ただ登り窯などの火入れは、多いところでも年に1、2回。なかなか僕…

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