売れっ子の「千鳥」も方言で悩んでいた
この「方言」については、売れっ子のお笑い芸人からも相談されたことがあります。千鳥の2人です。彼らは基本的に岡山弁で話をしています。まだ彼らが東京に行く前、雑談で「ずっと岡山弁でええんでしょうか?」と聞かれたことがありました。
「どんどん使えばええと思うよ。あまりにもわかりづらいと思う言葉は意味を説明したり言い換える必要はあるけど、それもネタにしてしまえばええんちゃう」と答えました。
もちろん、岡山の人でなければ、聞き取れない部分もあるかと思いますが、それでも話の本質は十分に伝わってきます。実際、千鳥の2人は岡山弁とセットで多くの人に愛されています。
また、不思議なことに、方言を使っている彼らの会話を聞いていると、彼らの周りにいた会ったことのない人々の顔や、彼らが育ってきた場所などバックグラウンドが自然と見えてきます。
方言は弱点ではありません。コミュニケーションに役立つ大きな武器です。大切なのは大多数かどうかではなく、「わかってもらうための工夫」です。
「わかりづらい表現であれば、説明する」「ジェスチャーを交えて勢いでニュアンスを伝える」などやり方はいろいろあります。方言は自分のキャラクターを特別なものにする武器であり、シンプルに考えるためのカギだと思って大切にしましょう。