故クリス・コーネル、故郷シアトルで像の設置が計画中
故クリス・コーネル、故郷シアトルで像の設置が計画中

 2017年年5月に死去したサウンドガーデンの故クリス・コーネルの像が制作中であることを妻のヴィッキー・コーネルが明らかにした。クリスの出身地である米シアトルのどこかに設置したいと彼女はシアトル・タイムズ紙に話している。

 すでに彫刻家のウェイン・トス(ロサンゼルスのハリウッド・フォーエバー墓地にあるジョニー・ラモーン像を制作)に依頼はしてあり、制作に7か月ほどかかるという。ヴィッキーは、「彼はもうデザインを見せてくれていて、わたしと子供たちはすっかり気に入っている」と明かし、「(クリスは)シアトルの息子なので、皆さんの愛と支援で彼を連れ帰って顕彰できればと思う」と、市と協力して設置場所を決める際にはファンからの意見も参考にしたいと話している。

 また、彼女は10万ドル(約1,100万円)を、シアトルのNPOチャイルドヘイヴンのクリス・コーネル・ミュージック・セラピー・プログラムに寄付したことを発表した。このNPOでは虐待、ネグレクト、または薬物問題に苦しむ子供たちにケアを提供し、親に適切な世話や育て方を指導する団体だ。

 「彼はわたしが出会った中で一番忍耐強い人だった」という彼女は、「彼は自分の力を110%出すような人だった。わたしたちの為なら何でもしてくれた。あなたが彼の友人だったなら、時間や距離などは関係なく、必要ならば駆けつけてくれた」と亡き夫について語っている。

 そして彼女は、「彼はわたしたちのことをあまりにも愛していてくれたので、そのような愛がなくなった人生なんて想像できない」と、まだ深い悲しみの中にいることも明かした。

 サウンドガーデンやオーディオスレイヴのフロントマンだったクリス・コーネルは5月17日にデトロイトのホテルの一室で自殺して亡くなった。