マイケル・ジャクソンの死後、クインシー・ジョーンズが約20億円の印税を受け取っていたことが明らかに
マイケル・ジャクソンの死後、クインシー・ジョーンズが約20億円の印税を受け取っていたことが明らかに

 故マイケル・ジャクソンが2009年に死去してから2016年までの間に、プロデューサーのクインシー・ジョーンズに約1,800万ドル(約20億円)の印税が支払われていたことが法廷で明らかになった。84歳のジョーンズがマイケル・ジャクソンのエステート(遺産管理人)を相手取って起こした裁判の6日目の審理でソニーの印税監査責任者が証言した。

 ジョーンズは、自身が関わったマイケルのアルバム『バッド』、『スリラー』、『オフ・ザ・ウォール』、『ディス・イズ・イット』に関する契約違反により、エステートが少なくとも3,000万ドル(約33億円)の使用料を支払う義務があると主張している。

 彼は2003年に、自身を著作権使用料とプロデュース料の支払い対象外にするために「ビリー・ジーン」、「スリラー」、「ドント・ストップ・ティル・ユー・ゲット・イナフ」がリミックスされたとして、エステートとソニー・ミュージックを訴えた。契約では、これらの楽曲の編集または変更に関する最初の選択権は自分にあり、その機会を与えられなかったことで評判を傷つけられたと主張している。

 2017年7月18日にエステート側の証人として呼ばれたソニーの印税監査担当副社長のデイヴィッド・モロは、過去にジョーンズに支払われてきた金額を具体的に明らかにし、彼に対してはライセンス(使用許諾)契約による使用料ではなく、主にレコード印税が支払われてきたと証言した。また、“ジョイント・ヴェンチャー”契約によりジョーンズは他の金銭を受け取ることができないと説明した。

 ジョーンズが過去に監査を要求したことがあったかと聞かれたモロは、1981年から1989年の間に6回ほどあったと証言した。また、近年20万(2,240万円)から30万ドル(3,360万円)の間の額の和解金も支払われたことも明らかにし、印税の概要と、2009年から2016年の間にジョーンズに約1,800万ドルが支払われたことを証明する書類を陪審員に提出した。

 ジョーンズ本人も現地時間の木曜日(7月20日)に証人台に立つ予定になっている。