だれがどう考えたって「事故報告書」なんていう代物が、おもしろいわけはないのである。しかし、おもしろくないからこそ、だれかが精読しなくちゃいけないわけで、「そのうちワシが……」という野望がないわけでもなかった。でも、塩谷喜雄『「原発事故報告書」の真実とウソ』という報告書の報告書を見てわかった。私には無理でした。 著者は冒頭で慨嘆(がいたん)する。〈出そろった4つの事故調の報告書を前にして、私の…

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