AC/DCのブライアン、聴力障害問題に吉報入る
AC/DCのブライアン、聴力障害問題に吉報入る

 重度の聴力障害のためAC/DCの【ロック・オア・バスト】ツアーを離れているシンガーのブライアン・ジョンソンが、自身の状況についてポジティブなニュースを明らかにした。

 ジョンソンは耳の問題が改善するであろう治療のために、インナー・イヤ(耳内)技術のスペシャリストであるスティーヴン・アンブローズと会っているとのこと。ローリング・ストーン誌が伝えている。ジョンソンいわく、アンブローズのADEL聴力テクノロジー(外耳道の中で害を及ぼす空気の圧力を吸収する技術)により、日常生活はおろか将来的にはパフォーマンスにおいても聴力を取り戻せる助けになり得るというのだ。

 ブライアン・ジョンソンはステートメントにて、「上手く行った。完全に上手く行ったので、何も言うことはないよね。本当に感激だったし、ここ数年聴けなかった音楽も再び聴けるなんて驚きだった。これが普通の会話や賑やかなレストランだったり、ステージでライブをやったり、全てのシチュエーションで使えるように小型化されるのが待ち遠しいよ」と述べている。

 アンブローズは40年以上も前からワイヤレスのインナー・イヤ・モニターを作っており、今では広く使われている。彼は自身の発明が人々の聴力損害を引き起こしていると発見すると、インナー・モニターを改良し安全なものにするために科学者たちと一緒に動き始めたという。

 アンブローズは、ジョンソンが“聴力を完全に失う”恐れがあると知り、YouTubeで同シンガーに向けた公開メッセージを送っていた。ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズがジョンソンの代役としてAC/DCのツアーを回っているが、多くのファンと同様、アンブローズもやはりジョンソンの声を求めているようだ。

 アンブローズは同ビデオにて、「ブライアン、私は1990年にガンズ・アンド・ローゼズにインナー・モニターを紹介していて、アクセル・ローズの声の大ファンさ。でも明確にしよう。私はこの件についてはロジャー・ダルトリーに賛成で、あなた以外の人が“バック・イン・ブラック”を歌っている姿がまったく想像できないのです」と話している。