エルヴィス・プレスリー資産管理団体がラスベガスのカジノを告訴
エルヴィス・プレスリー資産管理団体がラスベガスのカジノを告訴

 エルヴィス・プレスリーの資産管理団体が、プレスリー関連アイテムの貸与問題の一環として、彼に関する工芸品や記念品を所持するラスベガスのカジノホテルを告訴したことが明らかになった。

 エルヴィス・プレスリー・エンタープライズ社は、ステージ衣装、ジュエリー、手紙、高校の卒業アルバムをはじめ、プレスリーの歌手活動や家、結婚式におけるアイテムの返還を求めてクラーク郡地方裁判所に訴えた。ウエストゲート・ラスベガス・リゾート&カジノでの話題のアトラクション“Graceland Presents Elvis”に貸与した数百点のアイテムを取り返そうとしているのだ。

 博物館や結婚式用チャペル、劇場を含む同アトラクションが終了した先月、同ホテルはこれらの品を管理するようになった。アトラクションの運営会社Exhibit A Circleが中止されたことを告げたため、今回の動きとなった。

 同訴訟では、資産管理団体が展示品を監視できる防犯カメラを切断されたと指摘し、Exhibit A Circleとの貸与問題において同ホテルが人質として利用するために保持していることを非難。懲罰的損害賠償とアイテムの返還命令を出すよう裁判所に求めているものだ。

 なお、ウエストゲート側では、Exhibit A Circleが10年リースを履行しなかったと主張。ウエストゲートの責任者いわく、閉館は来場者が少なかったことに起因するものだが、スペースを用意するのに数百万ドルもの大金を費やしたため、同リース協定の一環として支払い義務のあるお金で埋め合わせをしたいとしている。同社は全関係者との平和的解決を望む姿勢をみせている。