巨人・ウォーカー
巨人・ウォーカー
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 アダム・ウォーカーは巨人の救世主になりつつある。

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 主力の高齢化と若手の伸び悩みもありチーム自体は苦戦を強いられているが、Aクラス(首位ヤクルトから13ゲーム差の2位)で踏ん張れているのはこの男の活躍が大きい。予想以上の結果を残している打撃と、明るく誠実な人柄はチームに欠かせない存在となっている。

「正直、嬉しい誤算。当初は化けてくれれば儲けものという感じだった。同じく今季から入団のポランコはメジャーでの実績もあり最初から期待されていた。独立リーガーのウォーカーと立場が逆転するなんて考えられなかった。適応力があり、モチベーションが高かったのも大きい」(巨人関係者)

 身長196センチ体重104キロの恵まれた体格で、父は元NFL(アメリカンフットボール)の選手、従兄弟はMLB通算1386安打のダミオン・イーズリーというスポーツエリートの血が流れている。身体的なポテンシャルも高く、独立リーグでは2021年にリーグ新記録となる33本塁打放ち、2年連続のMVPに選出。独立リーグでの成績ということで未知数な部分も多かったが、これまで打撃では期待値を上回る結果を残している(打率.288、17本塁打、37打点、3盗塁)。

「打撃は大きな身体ではあるがスイングがスムーズで、コースや球種に応じて柔軟に対応できている」(巨人担当記者)

「バッティングは状況に応じスイングを切り替える頭の良さがあり日本野球への適応が早かった」(在京球団編成担)

 打撃では結果を残している一方で、開幕前から懸念されていた守備ではまずいプレーを見せてしまうこともあった。だが、ウォーカーは真摯に自身の弱点に向き合い、守備力も来日以降、改善してきている。

「本人が自らの守備レベルを理解したのでしょう。通訳を伴って外野守備コーチと長時間、話し合っていた。少年野球のような練習メニューも取り入れられたが、嫌な顔をせず取り組んでいた。最初は他選手もレベルの低い練習に驚いていたが、一生懸命な姿を見て協力するようになった」(巨人関係者)

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ウォーカーの武器は“柔軟性”