
2月26日の夜、AKB48の公式アカウントが、一本の謎めいた約1分間の動画を配信した。
<AKB48時代は終わってしまったのか?><まだAKB48って会いに行けるんだっけ?><AKB48が輝いていた時代、なつかしー>といった内容のSNS投稿ふうのカットのあと、検索サイトでの<AKB48 メンバー誰><AKB48 一人も知らない><AKB48 先が見えない>などという、ネガティブな検索ワードの連発。
そして場面が切り替わり、AKB48発祥の地でもあり現在も劇場公演が行われるAKB48劇場のあるビルの前から一台の自転車が駆け出す。自転車は前記のネガティブなワードの数々をかき消すがごとくの勢いで疾走、秋葉原から東京ドーム、東京タワーの前を駆け抜け渋谷へ。渋谷の街を通り過ぎ自転車が到着したのは、原宿・竹下通り。動画は具体的な説明もなくそこで終了する……。
「何の情報もなかったので、AKB48劇場が秋葉原から原宿に移転するのでは? という噂も流れました」
と、音楽評論家の宗像明将さんは語る。
翌日になってAKB48から発表されたのは、これまでグループが所属したキングレコードからユニバーサルミュージック/EMI Recordsへの所属レコード会社の移籍だった。動画と移籍との関連は運営からは特に説明されていないようだが、
「ユニバーサルの会社が原宿にありますので、それを示したかったのではないでしょうか。それにしても誰も予測していなかったことで驚きました」(宗像さん)
メジャーデビュー当初はソニー系列のレーベルに所属していたが、2008年にキングレコードに移籍、その直後に発売された「大声ダイヤモンド」でチャート3位を記録して以降、売り上げが急上昇、以後「ヘビーローテーション」「フライングゲット」「恋するフォーチュンクッキー」など1位、ミリオンセラーを連発、国民的アイドルグループとして不動の地位を築いた。そんなキングレコードからの15年目でのユニバーサル移籍が意味するものとは。