放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、「X世代エンタメ」と「男闘呼組」について。
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X世代エンターテイメントのことをここで書きました。Z世代とはよく聞きますが、1965年~80年ころの生まれの人達を「X世代」と言うそうです。テレビが一番キラキラしていた時代に育った人達ですね。1972年生まれの僕はまさにそこ。
映画「トップガン マーベリック」は、このX世代にかなり刺さって大ヒット。僕の生まれた1972年で言うと、一学年に200万人いるわけですよ。ということは、1970~74年の5年だけで1000万人もの人がいるわけですよね。めちゃくちゃ多い。しかも気持ちも若い。消費もする。
これからはこのX世代の気持ちを熱く動かす「X世代エンタメ」が大ヒットすると、僕は色んなところで言ってます。
それは健康とかではなく、おもしろかったり格好良かったりする。「憧れ」がないといけない。「トップガン マーベリック」のトム・クルーズはめちゃくちゃ格好良かったわけですよ。
そんで、そのX世代エンタメ。来ました!!「男闘呼組」です。
土曜日のTBS「音楽の日2022」で急遽発表して一年限定の再結成を発表した男闘呼組。瞬く間にトレンド1位になりました。
男闘呼組を知らない人のために一応説明すると、1988年にジャニーズ事務所からデビューした4人組のロックバンド。成田昭次(ギター)、高橋和也(ベース)、岡本健一(リズムギター)、前田耕陽(キーボード)の4人。
ちなみに、男闘呼組のデビューの前年にデビューしたのが光GENJIです。光GENJIのブームがあまりにも凄かったので、そっちばっかり語る人も多いですが、男闘呼組もかなり人気ありました。
グループとしてのデビューの前に、それぞれが役者としてもヒットを飛ばしていたりで人気もあった。選ばれし4人が組んだ感じだったんです。デビュー直前に公開された、4人が主演の映画「ロックよ、静かに流れよ」は名作映画として評価も高い。