計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。

■【注意したい食品2】良いオイル

 食用・調理用オイルのジャンルでも、健康を意識した商品が増えています。オリーブオイルやココナツオイルなどを積極的に取り入れている人も多いのではないでしょうか。ただ、いくら体に良いとはいっても、脂質のとりすぎはダイエットの大敵。サラダにオリーブオイルをかけて、間食にナッツをつまんで……と、健康のために続けていることが「脂質の大量摂取」という“落とし穴”につながる可能性もあるため、トータルの摂取量をしっかりと把握しておきたいものです。

 誤解してほしくないのですが、健康的なダイエットをする上で良い脂質をとることは重要です。たとえば、魚やナッツ類に含まれる脂質には抗酸化作用があり、代謝を改善するという点でダイエット効果が期待できます。また、オリーブオイルにはオレイン酸やリノール酸といった脂肪酸や抗酸化物質が含まれ、動脈硬化など生活習慣病の予防に良いとされています。

 だからこそ、摂取する脂質の総量を知っておくことが大切なのです。「体に良い」「ヘルシー」というイメージに踊らされることなく、「質の良いオイルを、必要な量だけ」取り入れるように心がけましょう。

■【注意したい食品3】グラノーラ

 オーツ麦、玄米など穀類を原料にしたグラノーラも、食物繊維が豊富なヘルシー食品として人気が高まっていますが、シロップやオリーブオイルなどを混ぜて焼き上げたものが多く、脂質量や砂糖量が気になります。最近では健康を意識して成分を改良した商品も増えているので、しっかりと成分表を確認してから選びましょう。

 チェックすべき項目は、やはり脂質と砂糖の含有量です。【食品1】でも紹介したように、低糖質をうたっているものほど脂質が多く含まれている場合があるので、念入りにチェックしましょう。

 砂糖を使用していないグラノーラも増えてきましたが、まだまだ使われている商品が多いので、パッケージの原材料表記を必ず確認しましょう。ちなみに、原材料は使用量が多いものほど前(上)部に記載されることが多いため、順番もしっかりとチェックしてください。もちろん、ダイエットを目的として取り入れるのであれば、砂糖を使っていないものを選ぶのがベターです。

■大切なのはトータルのカロリー収支

 今回は、なんとなく体に良さそうだけれど、実はダイエット向きじゃない食品3選を紹介しました。誤解しないでいただきたいのは、体重の増減はカロリー収支による影響が最も大きく、「これを食べると太る」なんてことはありません。反対に、どのような食品でも食べすぎてしまえば太ってしまうものです。漠然としたイメージやキャッチコピーをうのみにしないで、食品選びでは必ず成分や含有量をしっかりと確認する習慣をつけましょう。必要な栄養素を、バランス良く取り入れて、健康的なダイエットを継続してください。

(構成/加藤 徹)

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