どういった対策があるのか。アメリカCDCでは感染予防策として「サル痘のような発疹のある人と近づいて肌と肌の接触は避ける」「サル痘の人の寝具やタオル、衣服を扱ったり、触ったりしない」「せっけんや水でよく手を洗う、またはアルコール手指消毒液を使う」、感染者は「自宅で待機」などと紹介している。

 西條担当部長はこう言う。

「海外でサル痘患者が増えているが、日本も例外ではなくサル痘患者が増えると思われる。ただ、日常生活においては、心配して何か対策をする段階ではない。サル痘は未知のウイルスではなく、コロナのようなレベルで感染者が増えるわけでもない。サル痘と診断されたら、周囲の人たちにワクチンを迅速に打つことで、発症予防や軽症にとどめることが期待できる。感染拡大を抑えることができる病気だ」

 冷静な行動を心がけよう。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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