過去には、黒島と同じように、嫌われる役柄を演じながら人気女優となった例も少なくない。芸能評論家の三杉武氏はこう述べる。

「昔はドラマや映画で演じた役のイメージが強烈すぎるあまり、それがそのまま女優本人のイメージに反映されることが多々ありました。『ポケベルが鳴らなくて』で親友の父親と不倫関係になる役を演じた裕木奈江さんや、『東京ラブストーリー』で最終的に鈴木保奈美さん演じるリカから織田裕二さん扮する完治を略奪するさとみ役を演じた有森也実さんなどが代表的です。放送当時は、その役のイメージによってかなりのバッシングを受けました。もっともそれだけ真に迫った演技をし、作品に貢献したわけですから女優としては誇るべきことです。近年では菜々緒さんや小沢真珠さんのように悪女役がきちんと評価される傾向もあります。黒島さんも同じように、演技力が評価される人気女優になっていくでしょう」

 放送終了まであと2カ月。ラストに向けて黒島は暢子をどう演じるのか、目が離せない。(丸山ひろし)

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?