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24日(月)は中秋の名月、十五夜。秋雨で月が観られないことも多くある時期ですが、主要都市で2000年以降、中秋の名月が観られた日は60%以上でした。今年は観られる?

今年の中秋の名月、お天気は?

今年の中秋の名月24日(月)、今のところの予想では、秋雨前線が本州の南岸に停滞し、北日本付近には気圧の谷が近づく見込みです。全国的に曇りや雨でしょう。ただ、九州、四国、中国地方、近畿や東北北部、北海道で、雲の隙間から観られる可能性があります。秋雨前線の動き次第では、そのほかの地域でも観られるかも。最新の気象情報をご確認下さい。昔から月へ思いが深い日本人、満月の夜に雲などによって月が見られない時には「曇る名月」ともいって、風情を楽しんできました。曇りの予報でも、ぜひ空を見上げてみて下さい。

名月は、必ずしも満月ではありません

中秋の名月といえば「丸いお月様」ですが、必ずしも満月とは限りません。日の区切り方による見かけ上の問題や、満月の月齢が変化するため、満月が名月の後になることが多いです。今年は名月の次の日25日(火)が満月になります。

秋は月待ちに絶好の季節

中秋の名月(旧暦8月15日の夜の月)が特別な意味をもつようになったのは、この日が初穂祭の日に当たり、農耕行事のひとつとされたことよります。24日(月)の月の出時刻は、札幌17時26分、仙台17時24分、東京都心17時27分、名古屋17時38分、大阪17時44分、福岡18時04分、那覇18時10分です。秋の月の出は日ごとに平均約50分ずつ遅くなっていきますが、中秋の名月の頃はこの間隔がグッと短くなります。連日あまり変わらない時間に月が昇ってきます。昼間はまだ日差しが暑く感じられる日でも、宵には気温も下がって過ごしやすくなってきますので、秋は月待ちするのに絶好の季節といえます。天気予報をチェックし、名月に限らず、月を愛でてみてはいかがでしょう。

三月見 十五夜、十三夜、十日夜

中秋の名月である十五夜はひときわ美しいといわれますが、他にも十三夜、十日夜(とうかんや)のお月見があります。【十三夜】は、旧暦9月13日のお月見のことで、栗や枝豆を備えることから、「栗名月」、「豆名月」とも呼ばれています。十五夜から約1か月後に巡ってきます。今年は10月21日で、月の出時刻は、札幌15時28分、仙台15時25分、東京都心15時27分、名古屋15時38分、大阪15時43分、福岡16時03分、那覇16時09分。太陽が沈み始める頃に、東の空から昇る満月に満たない月で、満月に次いで美しいと表現されることもあります。【十日夜】は、旧暦10月10日に東日本を中心に行われる収穫祭です。「かかしあげ」といって田んぼを見守ってくれた、かかしに御供え物をし、かかしにお月見をさせてあげる地域もあるようです。今年は11月17日で、月の出時刻は、札幌13時29分、仙台13時25分、東京都心13時26分、名古屋13時37分、大阪13時43分、福岡14時02分、那覇14時06分。昼間に見えている非常に薄い月を昼の月と呼ぶこともあります。