安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「須田亜香里」。2022年9月にSKE48を卒業する須田亜香里さんとは、ラジオ番組などで長く共演するなど、実は親交の深いクロちゃん。SKE48の長年のファンでもあることから、クロちゃんは、須田さんのデビューから、これまでの躍進ぶりも全て見守ってきたという。クロちゃんだからこそ知る、須田さんの魅力とは?
【写真】ファミマのスイーツブランド宣伝部員に就任した頃の須田さんの懐かしいショット
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9月24日に、あかりん(須田亜香里)がSKE48を卒業する。
卒業の発表があったのは5月だった。
「え!うそでしょ!」
最初、報道を見た瞬間は、ほんとうに驚いた。
正直、ボクは、あかりんは、当分卒業はしないだろうと思っていた。今のSKE48にとって、あかりんの人気や知名度は絶対欠かせないものだし、それに、ここ数年は、あかりんが先頭にたってグループを力強く引っ張っているようにも見えていたからね。きっと、AKB48の柏木由紀ちゃんのように長くグループに在籍することに、どこかにやりがいを感じているのだろうと、ボクなりにそばで見ていて、感じたりもしていた。
ただ、卒業が発表されてから、いくつかのサイトで、あかりんのインタビューなどを読むと、人知れず、いろいろと悩んでいたんだなと感じた。「アイドルでいる限り、自分のやりたいことが思うようにできない」、そんな言葉も残していた。ボクも、仕事で共演した時などに、あかりんが悩んでいるような雰囲気を察したことはある。ただ、それでも、このタイミングで、卒業という決断するまで悩んでいたとは分からなかった。
「アイドル活動」と「新たに見つかった夢」、この両立は、アイドルとして活動している人にとって、いつかはやってくる試練や壁のようなものだと思う。純粋なファンからしてみると「両立すればいいじゃん」と思うかもしれないけど、現実問題として、それはなかなか難しい。あかりんも、できることなら、そうしたいと考えたはずだ。でも、やっぱり、SKE48というアイドルに所属している限り、グループとしての活動を優先しなくてはいけない。あかりんのような看板メンバーなら、なおさら。ダンスレッスンに音楽番組やバラエティー番組への出演、そんなスケジュールをこなすと、おそらくもう空いている時間なんてほとんどない。これまでも、魅力的なオファーがきても、やむなく断ってきたケースは何度もあっただろうと思う。
とくに、SKE48は名古屋を拠点にしているから、東京⇔名古屋間の往復の移動時間なども、かなりネックになっていたんじゃないかな。長年応援してくれたファンの期待や、グループでの自分の立場を考えると、「じゃあ、すぐに卒業します」なんて、そんな無責任なこともできない。複雑な事情を考えながら、なんとか気持ちのバランスをとって、ここまで続けてきたんだろうけど、とうとう限界がきてしまったのかもしれない。あかりんは、仕事に対して、真面目で、まっすぐで、ほんとうに責任感の強い人だから、きっと、この決断は、相当悩んで決めたことだろうと思う。いろんな意見はあるだろうけど、ボクは、あかりんの決断を、尊重してあげたいと思う。