
ニコルは全部で4曲を歌い、うち3曲が日本語の歌詞だった。観客の歓声の中、ニコルは「またねー」と言って、手を振り、ステージを去った。
ニコルがガールズグループKARAでデビューしたのは2007年。結成当初からのメンバーで、2014年1月に脱退するまで、約7年間活動。その間に「Mr. (ミスター)」が大ヒットし、日本でもおしりをフリフリする“ヒップダンス”が大流行。一躍、韓国のガールズグループのトップアイドルにのぼり詰めた。
韓国の報道によれば、その後もニコルは元KARAのメンバーとの交流が続いているという。2011年にはNHK紅白歌合戦に出場し、東京ドーム公演もなし遂げたが、2016年にKARAは事実上の解散。2019年にはメンバーだったハラさんが急死するという悲しい出来事もあった。ニコルにとって今年はデビュー15周年に当たる。
KARAの年内再結成の可能性を報じた韓国系メディアもある。ライブが終わった蒸し暑い夜。楽屋から出てきたニコルが、ホッとした表情で水分補給のスポーツドリンクを片手に歩いて迎えの車に乗り込んだところを、筆者は直撃した。
──KARAのグループ再結成はありますか?
「はい、まだどうなるかわかりませんよ。そうなるといいですね、えへへ(笑)」
そう笑顔で答えた彼女だカラ、カムバックに期待したい。
(AERA dot.編集部・上田耕司)