過去に多くの“サプライズ”を提供してきたアフリカ勢で注目の10代選手が、ガーナ代表の新たな快速FWフェリックス・アフェナ=ギャン(ASローマ)だ。2003年1月19日生まれ。国内の学生サッカー出身で1年前までは完全に無名の存在だったが、2021年3月に18歳でASローマの下部組織に入団した後、同年10月にトップデビュー。そして11月21日のジェノア戦で途中出場から2得点、センセーショナルなゴールを決めて2対0の勝利に貢献。チームを率いるモウリーニョ監督から800ユーロ(約10万円)の高級シューズをプレゼントされたことでも話題になった。自慢のスピードとともに相手DFの当たりを跳ね返す強靭な肉体も持ち、技術も非常に高い。セリエAの舞台でさらに経験を積むことができれば、カタールの地でもゴールネットを揺らすことは可能だ。

 その他、アメリカ代表のFWリカルド・ペピ(アウクスブルク)や、チュニジア代表のMFハンニバル・メイブリ(マンチェスター・ユナイテッド)、メキシコ代表入りが期待されるMFマルセロ・フローレス(アーセナル)なども2003年生まれ。マジョルカ時代にラ・リーガ最年少の15歳でデビューしたアルゼンチン人MFルカ・ロメロ(ラツィオ)は2004年生まれだ。

 前回の2018年ロシアW杯を振り返ると、フランス代表のキリアン・エムバペ(パリSG)、イングランド代表のアレクサンダー・アーノルド(リバプール)らが10代プレイヤーとしてW杯のピッチに立った。こう見ると、2001年生まれの久保建英は決して若すぎる訳ではなく、今後は日本人選手たちの10代での世界デビュー(現時点でW杯に10代で出場した日本人選手は1998年フランス大会の小野伸二のみ)に期待したいところ。むしろ、その必要があると言えるかもしれない。(文・三和直樹)

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