例えば、現地時間8月7日までスコットランドのミュアフィールドで開催されていたAIG女子オープンには、その前週のスコットランド女子オープンで米ツアー初勝利を挙げた古江を筆頭に、渋野、畑岡、笹生の米ツアー組だけでなく、国内から西郷真央、山下美夢有、西村優菜、堀琴音、勝みなみ、高橋彩華、藤田さいき、橋本美月(アマチュア)の総勢12名が参戦。渋野が2度目のメジャーVまで後一歩に迫る単独3位に入った他、予選を通過した4名が全員15位以内に入る活躍を見せた。
今シーズンのメジャーにおける日本勢は、最初のシェブロン選手権で渋野が4位タイに食い込むと、笹生と畑岡が17位タイ。古江も予選を通過し44位タイとなった。第2戦の全米女子オープンこそ小祝さくらの20位タイが日本人最高だったが、5名が最終日までプレー。第3戦のKPMG全米女子プロゴルフ選手権では畑岡が5位タイになると、第4戦のアムンディ・エビアン選手権では西郷の3位タイなど、19位タイまでに4人がラインクインした。
国内から海外メジャー参戦してもなかなか好成績を挙げられず、松山英樹ばかりが注目される男子陣を尻目に、女子ゴルフは日本人のメジャーでの上位進出が度々見られる状況。全英女子オープン覇者の渋野、全米女子オープンで優勝した笹生に続くメジャーチャンピオンも誕生しそうな勢いだ。
実際、世界ランキングにおいて、トップ100に入る日本勢は18名おり、韓国、米国に次ぐ3位だ。トップ30だと9位の畑岡、21位の古江、22位の稲見萌寧、23位の西郷、29位の渋野、30位の笹生と6名を占める。
これまでは米女子ツアーを主戦場にしているプロがメジャーなどで活躍することが多かった。しかし最近は先述した通り、アムンディ・エビアン選手権で西郷が3位タイになっただけでなく、AIG女子オープンでトップ15に入った日本人選手の中で、13位タイの山下と15位タイの堀は、国内ツアーが主戦場。海外の舞台でも普段と変わらないプレーを見せており、世界と国内の差は急速に縮まっていると言えるのではないだろうか。