■一日5000件を越える罵詈雑言も

 ちなみに、ボクが「ヒール」のようなイメージがついたのって、やっぱり「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の影響はかなりデカい。あれは、5年くらい前になるかなー。ボクがSNSで「歩いて帰るしん」ってつぶやきながら実はタクシーで帰っていたり、「寝る前に筋トレするしん」ってつぶやきながら、実はただダンベルを持っただけっていう、軽~いうそがバレちゃったのが、すべての始まり。

 改めて振り返れば、あの頃は、罵詈雑言を毎日のように浴びせられていた。ボクはツイッターを一日平均20~30回は更新するんだけど、一回の更新につき、数百件のコメントが寄せられていたからね。

「おはよう」ってつぶやいたら「起きやがったか、早く永眠してください」とか「(ボクの顔)写真を見て吐いちゃったからお金ください」とかね。「死ね」なども当たり前のようにあったし。コメントは一日5000件は軽く超えていたんだじゃないかな。

 あのときは、さすがにボクも焦った(笑)。みんな、ボクがツイッターを更新すると、秒でコメントしてくるから、ほんとすごいなって思っていたよ。ちなみに、「いいね」とかよりも、コメントの数が圧倒的に多いのって、SNSではかなり珍しいケースらしい。

 たぶん、ボクがSNSでアップした写真も、コラ画像などを作るために、ストックしている人もかなりいるんじゃないかな。はがき職人ならぬ、ツイッター職人みたいな人が異常な数いたような気がする。

 あと、ボクのイメージ低下は「水曜日のダウンタウン」だけじゃなく、「大仁田厚」の影響もかなりあるような気がする。今、ボクは、大仁田と一緒に「クロニタ軍団」っていうプロレスのチームを組んでいる。かつては「涙のカリスマ」なんて呼ばれたりもしていたみたいだけど、ここ数年は、大仁田はヒールのイメージが強いからね。大仁田のヒールぶりに、ボクも引っ張られているのかもしれない。うん、きっと、そうだ。

 結論、ボクのイメージが悪いのは、「水曜日のダウンタウン」と「大仁田厚」のせいってことだね。

 ただ、うれしいことに、ここ最近は、ボクを応援してくれるようなコメントやボクに対して愛を感じるようなコメントもかなり増えてきているんだ。たぶん、みんな、ボクに罵詈雑言を言い過ぎて、一周回って、やっとボクを愛してくれるようになったんじゃないかな。良い兆候だねー。というか、そんな風に考えてなきゃ、やってられない(笑)。

 ボクは「ヒール」じゃなくて、「素直に生きている」だけだから。

 そこは理解してほしいしん!

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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