和製大砲として嘱望されたが、なかなか1軍定着できない。試行錯誤を続けていく中で、中距離打者への転身を図る。プロ7年目の18年に11本塁打をマークしてレギュラーをつかむと、20年に打率.305、7本塁打をマーク。翌21年以降は打撃不振で、打撃のスタイルを見失っているように見える。

「試合に出続けるためには打率を残さなければいけない。そう考えて、ミートに特化したコンパクトな打撃にいきついたのでしょう。球場の広さを考えれば仕方ないかもしれませんが、長距離砲としての資質は間違いなくあっただけにもったいなく感じてしまう。ヤクルトオリックスドラフトで当たりクジを引いていたら、どんな選手になっていたかなと想像してしまう時があります」

 打撃力向上へ、反響を飛んだのが立浪監督の発言だった。報道によると、今月14日のDeNA戦の試合後、バンテリンドームにホームランテラスの導入を希望するコメントをした。采配を振るう指揮官が本塁打の重要性を最も痛感しているだろう。与田剛前監督もホームランテラス導入について、前向きな姿勢を示していた。

 名古屋のテレビ関係者は、こう指摘する。

「広いバンテリンドームが選手の大きな重圧になっているように感じます。東京ドーム、神宮、横浜スタジアムなどビジターの球場の方が伸び伸び打っている。打者がホーム球場に苦手意識を持っているようだとなかなか勝てない」

 低迷期から脱却の一案として、ホームランテラスの導入を真剣に考えるべきなのかもしれない。(梅宮昌宗)

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