【タイプ4】炎症を招く「熱うつ」タイプ

 体内に過剰な熱がこもると、膀胱の機能に影響し、前立腺の肥大や排尿障害につながります。症状を繰り返すと炎症が起こり、前立腺炎を招くケースもあります。

 このタイプの症状は排尿時の灼熱感や痛みが特徴なので、不調を感じたら早めの対処を。身体の余分な熱を下げ、排尿をスムーズにして炎症を鎮めましょう。症状が強い時は、まず医師の診察を受けることも大切です。

<気になる症状>
前立腺肥大、排尿時の灼熱感、排尿痛、頻尿、残尿感、尿の色が濃い、尿の濁り、血尿、下腹部の痛み、口の渇き、熱感、舌の色が紅い、舌苔が黄色くベタつく

<食の養生>
涼性、利尿作用のある食材で熱を冷ましましょう。
とうもろこしの髭茶、たんぽぽ茶、竹の葉茶、クチナシ、はと麦、きゅうり、冬瓜、トマト、 れんこん、緑豆、もやし、緑豆春雨、とんぶり、緑茶など

■暮らしの養生

・冷えは「腎」の大敵。特に腰・下腹部の冷えを予防し、飲食も温かいものを。
・適度な水分補給を意識して。多過ぎても少な過ぎても排尿に影響します。
・尿のがまんはNG。尿意を感じたらトイレに行く習慣を。
・適度な運動(ウオーキング、ヨガなど)で血行を促し、代謝の良い体質に。
・生活習慣病は前立腺肥大症を招く要因に。積極的な改善を心がけて。

■前立腺トラブルに効くツボ

※入浴後などのリラックスした時間に呼吸をととのえながらほどよく刺激しましょう。

【関元(かんげん)】
へその下、指3本分のところ

【中極(ちゅうきょく)】
関元の下、指1本分のところ

【三陰交(さんいんこう)】
内側のくるぶしから指4本くらい上の、すねの骨の内側の窪んだところ

監修:菅沼 栄先生(中医学講師)

監修:菅沼 栄先生(中医学講師) 1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。 1979年、来日。 1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)、『入門・実践 温病学』(源草社)など。
監修:菅沼 栄先生(中医学講師) 1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。 1979年、来日。 1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)、『入門・実践 温病学』(源草社)など。

本記事は、イスクラ産業株式会社が発行する情報誌『チャイナビュー』より、一部改変して転載しました。同誌は日本中医薬研究会の会員店で配布しています

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