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3月に入り、雪解けの進む北海道。日本海側の沿岸ではカレイ釣りのシーズンが間近となりました。
今回は札幌近郊・積丹半島周辺でのカレイ釣りの魅力をほんの少し、ご紹介します。

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北海道の沿岸では毎年春になるとカレイ釣りを楽しみにしている釣り人が大勢海に繰り出します。本州方面ではカレイ釣りは晩秋から冬がメインと言われる地域が多いと思いますが、北海道では山々の雪解けが始まる3月下旬から本格的なシーズンを迎えます。沿岸の海水温が高い日本海側からカレイの釣果が聞かれるようになり、5月以降には太平洋側やオホーツク海側の沿岸でも本番を迎えるようになります。
また、北海道は多種多様なカレイが釣れることでも有名です。冒頭の写真にもあるマガレイやマコガレイ、クロガシラガレイやソウハチガレイなど、釣り方や時期、場所によっていろいろな種のカレイ釣りを楽しむことができます。

春の大敵は強風

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北海道の冬の代名詞ともいえるであろう冬型の気圧配置は3月になるとほとんど出現しなくなり、変わって本州方面を東進する移動性高気圧に覆われる日が増えてきます。但し、北海道ではこれから5月の大型連休くらいまでの時期にかけて南よりの強風が吹く日も多くなる傾向にあります。
上図は先週18日朝における実況天気図ですが、関東の東には移動性の高気圧があって本州方面を広く覆う一方、北のアムール川下流付近には低気圧があり、狭間となる北海道付近は気圧の傾きが急となっています。このようになると北海道では全般に南~南西の風が強まり、特に道北の沿岸では時化ることもたびたび見られます。春先は気温が上がって過ごしやすくなる一方で、風も強まるといった一面も持ち合わせています。

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上の写真は天気図と同じ18日の昼頃に撮影した積丹半島西側に面する神恵内村の沿岸の様子です。沖合が南西方向を向いているこの地域は北の低気圧に向かって吹く高気圧の縁辺流が直接あたり、波も高く時化模様となっています。ここはカレイだけではなくホッケやソイ類などの釣り場としても有名なところですが、春先はこういった海象となる日も多く、こうなると竿すら出せません。

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上の写真は同日、積丹半島東側に位置する余市町沿岸の状況です。ここは沖合が北東側に向いています。背後の南方向からは時折やや強い風が吹きますが、出し風となる分、岸に近い所では波もあまり立ちませんので何とか釣りができそうです。このように、風向きによって釣り場を選ぶことができ、かつ、遠投すればカレイが好む砂地の海底に届く岩場が多い積丹半島は、札幌近郊のカレイ釣り場として依然人気があります。機会があれば是非、春のカレイを狙ってみて下さい!
最後に気になる北海道の今後の天気ですが、28日の水曜日にかけて日本の東から張り出す高気圧の圏内となる見込みで、天気は安定しそうです。29日木曜日には北の低気圧からのびる気圧の谷が通過し、道北など一部で天気が崩れそうですが、翌30日から週末は本州方面の移動性高気圧に覆われ、割合晴れそうです。なおこの間、北海道付近は気圧の傾きのやや急な状態が続き、日本海側沿岸を中心に西~南西の風がやや強まることが予想されますので、釣行の際には最新気象情報のチェックをお願いします。