※写真はイメージです(写真/Getty Images)
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子宮内膜症は生涯の月経回数が多いことで発症リスクが高まり、閉経までの長い期間、つらい症状に悩む人が多い疾患だ。薬物療法で予防・治療ができることを知り、信頼できる専門医のもとでしっかり管理したい。

【データ】子宮内膜症にかかりやすい年代は?主な症状は?

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 子宮内膜症は20代から40代にかけて発症することが多い。妊娠・出産適齢期の年代でもあるため、不妊の原因にもなる子宮内膜症を予防・治療することは重要だ。

 また、妊娠ができても流産・早産の原因になったり、卵巣がんや、閉経後の狭心症や心筋梗塞などの心血管系の病気の原因にもつながる。将来の健康を考えて、早めに婦人科を受診し、治療を開始することが望ましい。

 ピュールレディースクリニック錦糸町院の深沢瞳子医師は次のように説明する。

「子宮内膜症を発症するリスクが高いのは、月経痛がある人、月経周期が短い人、月経量が多い人、そして初経が早い人です。月経の回数が多い人ほど、リスクが高まります。妊娠・授乳中は月経が止まりますが、現代は出産回数が減ったことで、月経を休憩している期間が少ない人が増えたため、子宮内膜症の患者さんは激増しています。特に月経痛がある人は要注意です」

 月経痛を市販の鎮痛薬などで抑え毎月耐えしのいでいる人もいるが、これは対症療法で根本的な治療にはならない。

 月経痛をはじめとする月経困難症の患者は推計800万人といわれるが、そのうち実際に婦人科を受診しているのはわずか1割程度だという。

「月経痛が治療できるものだ、ということを知らない女性が意外と多いのです。月経痛くらい我慢しろという風潮で、無視されてきた面があります。しかし我慢せずに、月経痛や月経前症候群など月経に伴う不調を改善できる薬があることを知ってください」(深沢医師)

 以前、子宮内膜症と診断されていたのは、子宮内膜症の症状がある患者のうち、チョコレート嚢胞など検査画像で明確に病態がわかるもののみだった。しかし現在は月経痛は子宮内膜症と強く関連すると考えられており、月経痛などを訴え受診した時点で臨床的子宮内膜症(子宮内膜症予備軍)として、月経困難症がある患者に薬物療法が積極的に推奨されるようになった。

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ホルモン剤を使った薬物療法が有効