セリーグでは、巨人の参戦が有力視される。今季は5年ぶりのBクラスに低迷。特に捕手がやり玉にあがることが多かった。正捕手の大城卓三は配球面で厳しい評価を受けることが多く、持ち味の打撃は打率.266、13本塁打、43打点。他球団の正捕手と成績を比べると高い数字だが、守備面と合わせて複合的に見ると決して評価が高いとは言えない。打線の並びを見ても、坂本勇人中田翔丸佳浩と主力が高齢化している中、27歳の森は主軸を任せられる。攻守の両面でプラスアルファが大きい選手だ。

 前年度の最下位から今季2位に躍進したDeNAも森の獲得に食指を伸ばす可能性がある。佐野恵太、牧秀悟、宮崎敏郎、ソト、オースティン、桑原将志と野手陣は充実した戦力がそろうが、捕手は固定できていない。今季は嶺井博希、戸柱恭孝、伊藤光、山本祐大ら4人の選手をスタメンで起用した。

「DeNAは来年のリーグ優勝に向け、適材適所の補強をするのではないか。森は正捕手のピースにピタリとハマる。打撃もポイントゲッターの役割だけでなく、2番などチャンスメークする打順に入って得点力アップが期待できる。獲得が実現すれば、優勝候補の筆頭になりえます」(スポーツ紙デスク)

 もちろん、西武も今後のチームに不可欠な存在として慰留に全力を注ぐだろう。果たして、森が下す決断は――。(梅宮昌宗)

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