泉市長自身は、
「政党には所属しない。やるなら新党」「昨年の兵庫県知事選にと誘われた時は迷った」「参議院議員なら向いているのかな」
などと、記者会見では思わせぶりな発言も出た。
ただ、今回の件については、
「責任は二つあります。一つは暴言の責任の取り方。これは政治家を辞めます。もう一つは市民への責任として、市長の任期満了まで仕事をします。私を信じて、明石市の政策を信じて子育てしたいと引っ越してきた市民の期待は裏切れません」
との考えだ。
その上で、今後については、こう言う。
「プレーヤーから応援団にまわって、政治家を育てたい。政治家の『泉』は終わり。トップが替われば町は変わる。明石市だけで止まるのではなく、首長を10人、100人作って、明石市でやってきたことを広げていきたい」
10月13日朝、携帯電話で泉市長を直撃すると、
「またも暴言でこういう混乱になって申し訳ない。記者会見で話した通り、責任をとるべきとの決断をした。責任の取り方は大事で、4年前と同じというわけにはいかない。今日も朝から、おわび行脚であちこちに電話をかけまくっているんで、すんません」
と言い、電話は切れた。
10月末、泉市長はかつて秘書として仕えた、石井紘基元衆院議員の没後20年の墓参に行く予定だ。「恩師」には今後について、どのような報告をするのだろうか?
(AERA dot.編集部・今西憲之)