人にはたいてい苦手だと感じることがあります。この「苦手だな」「ストレスだな」という感覚がなぜ生まれるのかというと、自分にない欲望や価値観を押しつけられたときに、己を守るための防衛本能が働くからです。
また同様に、自分が叶えたい欲望や価値観を脅かされそうになったときにも、この防衛本能は出てきます。
一方で私たちは、一見「犬猿の仲」と言えるほど自分とは違った感覚や価値観を持つ相手であっても、それを受け入れることができます。それは「想像力」という高い知性を持っているからです。本能的な反応で「嫌だ、苦手だ、嫌いだ、避けたい、排除したい」という感覚が湧き起こったとしても、その先にある「得」や「喜び」「快楽」を想像できるからです。
「苦手な人」「好きになれない考え方」があなたの人生を大きく変えてくれることも多いものです。瞬間的に「嫌だ、苦手だ、嫌いだ」と思っても、それはあなたにとって大事な出会いかもしれません。