この週末は天候も比較的安定し、海釣りにはオススメとなりそうです。今回は日本海の積丹沖でタラ釣りに挑戦してきました。

沖合の釣り場にて(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
沖合の釣り場にて(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

「日本海でタラを狙う」

魚へんに雪と書いて「鱈」と書くように、タラは冬の魚というイメージがあるようです。しかし、北海道の日本海側でのタラ釣りは夏季に行うことが多くなります。理由はいろいろありますが、狙う水深が150m前後と深く、岸から距離のある沖合に生息することが多いタラ釣りは、冬には大陸からの季節風の影響で海が時化(しけ)て出港できない日が多いため、比較的海象が安定する夏季に行うことが多いのも理由のひとつと言えそうです。
タラの成魚は、時には1メートルをゆうに超える個体もいる大型魚です。今回私はタラ用の大型針の上に、ホッケなども狙えるイカの切り身などの餌を付けた針を数本つけたよくばりなセットで挑戦してみました。今回の釣り場の水深は140mとちょっと、仕掛けをおろすだけでも時間がかかりますが、着底後は5メートルほど底を切って(底から離すこと)誘いをかけます。誘いをかけて10分くらいたったでしょうか。急に「ズシン」とくるようなあたりが来ました。ここから一気に重量感たっぷりの引きが体験できます。この大物感が何ともいえません。電動リールを慎重に巻き上げるとタラを釣り上げることができました。67cmとまあまあのサイズです。

釣り上げたタラ(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
釣り上げたタラ(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

「異魚種を狙う」

このあとタラを2本追加し、自宅に戻って捌くことを考えるとこの辺りが潮時かなと考えました。ここで違う魚種を狙ってみることにしました。先程も触れたイカを付けた針の仕掛けを水深130m付近まで落とし、軽く誘って様子を見ます。すると・・・

ヤナギノマイとホッケ(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
ヤナギノマイとホッケ(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

上の橙色の魚はメバルの仲間でヤナギノマイです。多くの人々は略して「ヤナギ」といいますが、煮付けなどにすると最高に美味です。下の魚はおなじみのホッケです。この日は一気に数多くのホッケを釣りあげることが出来ず苦戦しました。最近では針数すべてに魚を付けて深海から上げることは難しくなったような気がしますので、これも貴重な一匹になります。
また、頃合いを見てイカ用の専用仕掛けに取り換えて落とし込んでみたところ、数は少ないですがスルメイカも釣り上げることができました。

スルメイカ(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義
スルメイカ(2017年8月5日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤雅義

「気になる今後の天気は?」

週末20日にかけては千島方面に中心を持つ高気圧が北海道の天気を支配しそうです。札幌周辺を含めた日本海側やオホーツク海側などで晴れ間や日差しが広く出ますが、太平洋側では全般に雲に覆われるでしょう。週明け22日には気圧の谷の影響で天気が崩れそうですので、釣行のオススメは週末までとなりますが、今回のように沖合遠くまで狙うような釣りでは多少の風でも沖合では波が高くなることがよくあります。直前の情報などでご確認下さい。

10日間天気
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