11月5日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまと、秋篠宮家の次女・佳子さまが、皇居で開かれた宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会をそろって鑑賞された。いとこ同士で、こうしたお出ましは初めてのことで注目を集めた。
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その日の装いは愛子さまが「純白」、佳子さまが「深紅」。「ほほ笑ましい色合わせ」とSNSも沸いたが、マナーのプロは「愛子さまの控えめさ、佳子さまの洗練さ、共にお立場をわきまえている」と絶賛する。
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雅楽の演奏会は午前と午後の2回行われ、午後の部に愛子さまと佳子さまは出席された。先に入ってこられたのは純白のアンサンブルの愛子さま。愛子さまは、演奏会場にいる人たちと目を合わせ、マスク越しでもわかるほどのほほ笑みで一人一人に会釈をされていて、なんとも初々しい。
大手企業のマナーコンサルティングを長年務めるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんがまず注目したのは、そんな初々しさのある愛子さまの「白」。
「愛子さまは、成年皇族になってから今回が初めての活動で、さらに雅楽の鑑賞は初めてだったそうです。また、佳子さまとお二人でというのも初めて。そうした初めてづくしという点から今回、白を選ばれたのかと思いました。全身、白の服装というのは珍しいというか、一般的に白ジャケットのインナーには色味のあるものを合わせがちですが、潔いほど全身白。『初めてですのでよろしくお願いいたします』みたいな謙虚さや控えめな印象で素晴らしいと思いました」
愛子さまの装いは写真や映像では無地の白に見えるが、実は細部にわたり謙虚で控えめなあしらいがあることを西出さんは指摘する。
「写真を拡大して拝見しましたが、ジャケットの袖口と裾のところに細かいあしらいがありました。華美ではなく、そこにも控えめな謙虚さみたいなものが感じられましたね。注目はジャケットから見えるインナーで模様がダイヤモンド型のように見えます。ダイヤモンドには、永遠に美しく輝く、愛に満ちるというメッセージがあります。成年皇族になられたので可愛らしさだけではない、大人の輝く美しさの表現もあったと思いました。謙虚で控えめな中に、国民に対する愛に満ちたお心も感じました」