芸能評論家の三杉武氏は、最近の藤田の発言の真意についてこう分析する。
「“炎上社会”と言われる今、テレビで自分の思いや感情を素直に表現するのは大きなリスクを伴います。藤田ニコルさんが時に波紋を広げても臆することなく持論を展開するのは、自分が求められていることや周囲の期待に応えようという高いプロ意識の表れでしょう。今のご時世では、広く浅く多くの人に好かれるよりも、いかにコアなファンを抱えるかが重要なポイントになっています。知名度は高いけどコアなファンが少なく、意外と稼げていないタレントがいる一方、『この人は誰?』という地下アイドルがコアなファンに支えられて稼いでいる時代です。そうしたコアなファンは推しがピンチな時ほど『自分が支えなければ!』と応援に熱が入ったりもするので、多少の炎上や逆風はプラスに働くこともあります。本業がモデルの藤田さんにとっては、コアなファンが支えてくれるといった安心感があるのかもしれません」
好感度を気にせず発言できるようになった藤田の姿は、本当の意味でファンに支えられているという自信の表れかもしれない。(丸山ひろし)