5日(月)は梅雨入り前の貴重な晴れ。6日(火)は西から雨、7日(水)は九州から東北まで広く雨。ここがひとつの梅雨入りのタイミングとなりそうです。

気象衛星画像(6月4日12時)
気象衛星画像(6月4日12時)
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5日(芒種):貴重な日差し

5日(月)は、日本付近は高気圧に覆われ、九州から関東は晴れ※。北陸や東北の日本海側は昼頃まで雨ですが、午後は次第に天気は回復する見込みです。北海道は朝まで雨の所がありますが、日中は晴れるでしょう。北海道はこの週末(3日、4日)は、4月並みの気温の低い状態が続いていましたが、5日(月)は平年並みとなりそうです。関東から西では25度以上、九州では30度以上の真夏日の所もありそうです。5日(月)は梅雨入り前の貴重な日差しとなりそうです。
※関東は午後は次第に雲が多くなり、狭い範囲ですが雨のぱらつく可能性あり。

火曜は西から雨 水曜は関東も雨

6日(火)は南に下がっていた梅雨前線が西から北上。西日本で雨が降りだし、7日(水)は九州から東北南部まで雨となるでしょう。西日本ではこの雨がひとつの梅雨入りのタイミングとなりそうです。関東は7日(水)から9日(金)の朝まで雨。ここで梅雨入りとなるか、梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなる11日(日)あたりとなりそうです。梅雨入りの平年は九州南部は5月31日ごろ、九州北部と四国は6月5日ごろ、中国地方と近畿は6月7日ごろ、東海と関東甲信は6月8日ごろ。(関東甲信の梅雨入りの最早は5月6日ごろ。最遅は6月22日ごろ)。北陸と東北南部は6月12日ごろ、東北北部は6月14日ごろ。北海道は梅雨入りの発表はありません。

梅雨入りの発表とは

気象庁が「梅雨入り」を発表するのは、大雨などによる防災上の注意喚起が目的です。そもそも季節をこの日からピッと線を引いて、今日から雨の季節です!なんて線引きは出来ないのです。気象庁が発表する「梅雨入り・梅雨明け」はあくまでも速報。9月のはじめに春から夏の天気経過を検討したあと「梅雨入り・梅雨明けを統計値として確定」しています。そのため、速報と統計値が大きく異なることがあります。また、過去には発表方法を変更し、失敗に終わったこともありました。1995年と1996年の2年間は「梅雨入り・梅雨明け」を日にちではなく、「6月上旬前半」とか「7月下旬後半」など旬日程度で発表したことがありましたが、わかりにくいという声が多く、たった2年で終了となりました。それぐらい「梅雨入り・梅雨明け」の判断は難しいということです。梅雨入りの日にちにこだわるより、本格的な雨の季節を前に、貴重な晴天は側溝の掃除をするなど大雨への備えをすることが大切ですね。