スリップノット待望の4thアルバムが前作に続き全米No.1獲得
スリップノット待望の4thアルバムが前作に続き全米No.1獲得

 スリップノットの5thアルバム『5:ザ・グレイ・チャプター』が、初登場1位でデビューした11月8日付アルバムチャート。前作『オール・ホープ・イズ・ゴーン』(4th)から、約6年ぶりとなるオリジナル・アルバムで、リリースのブランクがあるにもかかわらず、2作連続でNo.1デビューを果たすという快挙。オーストラリアでも同時に首位獲得となり、すでに主要6か国でTOP3入りを果たしている。

 今作は2010年に死去したポール・グレイへの追悼作ともいわれていて、そのポールについて歌った曲もいくつかあり、サウンドのみならず、本作ではリリックにも重点をおいているとか。10月からはワールドツアーがスタートし、彼ら主催のフェス“ノットフェスジャパン”(11月15、16日)にて来日も果たす予定。また、当フェスにはリンプ・ビズキットや、コーンも出演予定となっている。

 2位には、ラッパーのT.I.がデビュー。本作『ペーパーワーク』は、前作から約2年ぶりとなる9作目のオリジナルで、アトランティックからコロンビアへ移籍した第一弾となる。2003年リリースの2nd『トラップ・ミュージック』から、これで全アルバムがTOP10入りを果たし、TOP3入りは本作で5作目(うち3作が首位)。アルバムには、今年大ブレイクを果たしたイギー・アゼリアや、クリス・ブラウン、アッシャーといった豪華な面々が参加している。

 続いて3位も初登場作品。ニール・ダイヤモンドの『メロディー・ロード』が初動8万枚を獲得してTOP3入りを果たした。1966年のデビュー作から32枚目のスタジオ・アルバムとなる本作。初のTOP10入り(5位)となった1972年の『ムーズ』から14作目、ライブ盤を含めると18作目となるTOP10入りを果たした。24歳のラッパー、ロジックのデビュー・アルバム『アンダー・プレッシャー』は4位に初登場。デビュー前からストリートの間で注目され、4作のミックステープをリリースした後、満を持してのデビューをデフジャムから果たした白人系ラッパー。全トラック自身が手掛けていて、その才能と、アンダーグラウンド・テイストな本来のヒップ・ホップらしいサウンドが高く評価されている。

 7位にはカントリーバンドのリトル・ビッグ・タウンが初登場した。2002年のデビューから12年、通算6作目のスタジオ・アルバムで、3作目のTOP10入りを果たしたが、カントリー・チャートでは3作連続のNo,1獲得ならず。5位にはフロリダ・ジョージア・ライン、6位にジェイソン・アルディーンといったカントリー界の強豪がランクインしていて、その壁はやはり大きかった。

 10月11日付で、オリジナル・アルバム『Ptx3』が5位にデビューしたばかりのペンタトニックス、季節を彩ったクリスマス・アルバム『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』が9位にデビュー。日本のメディアにも精力的に露出し、アメリカのみならず全世界で人気を誇っている彼ら。今年の冬は、彼らの見事なハーモニーで温まるリスナーも多いのでは?

 次週は、ワン・ダイレクションの『フォー』がアルバムNo.1デビューを飾ることになりそうだ。