「通知表は1学期、2学期、3学期で5段階の評定がつきます。指導要録には、それを踏まえて、学年評定がつくわけですね。例えば、国語が1学期5、2学期4、3学期4だったら、学年では国語は4、という具合です。この学年評定が、指導要録に書かれ、調査書にも転記される」
■嫌いな子を悪く評価する?
今回のアンケートでは内申書に書かれる評定に対する疑問の声が非常に多く含まれている。例えば、こんな具合だ。
「教科の評定のつけ方は判断が担当教師に委ねられており、公正なのかどうか不明瞭」(埼玉・中1女子母)、「教師の私的な感情がたっぷり入っていそう」(東京・中1女子母)、「先生との相性もあり、かなり先生の主観が入ると感じる」(兵庫・中2女子母)「担任1人の評価で個人的感情がどうしても入るため複数での評価を明確化して欲しい」(大阪・中3男子父)
これに対して、待谷さんは「嫌いな子を悪く書くとか、好きな子をよく書くなんて、できませんよ。評定の欄は機械的に埋まっていくものですから。中学校の一教師が操作できるものではない」と、断言する。
「機械的に埋まっていく」とはどういうことか?
「例えば、私は数学の教師ですが、担任のクラスの子に国語で1がついたとします。『なんで1なんだろう』と思っても、『いい子だから3にしてください』ということは絶対にできない。評定の数字を担任が操作することは不可能です」
そもそも、指導要録に記される評定は学習指導要領に基づくもので、生徒の学習や指導の改善を目的としている。しかし、評定が内申書に転記され、高校入試の結果に大きく影響しているのも事実である。
■挙手で内申点アップは?
保護者からは内申書の評定を上げる方法として「授業では積極的に挙手して発言する」(神奈川・中2女子父)、「ノートは丁寧にポイントを強調して書く」(大阪・中3女子父)、「提出物をきちんと提出する」(鳥取・中2男子父)というコメントがかなりあった。実際にそれを観点として評価する教員もいるようだ。