【天皇陛下、雅子さま、愛子さまの久々の3ショット】
11月24日午後6時ごろ、天皇陛下と雅子さまと愛子さまは、東京・上野の東京国立博物館を訪問された。特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」をご鑑賞するためで、ご一家そろって、こうして公的な外出をされたのは、およそ3年ぶりのことだという。12月に入ってからは、天皇陛下と愛子さまは私的に、3日に東京・目白の学習院大学のキャンパスにある史料館に、4日には、東京・上野毛の五島美術館で西行の特別展を鑑賞された。雅子さまは同行されなかったが、家族の仲の良さがうかがえる。
エリザベス女王の国葬参列からここまで、雅子さまがご公務をコンスタントにされている様子を元宮内庁職員で、『いま知っておきたい天皇と皇室』(河出書房新社)の著書がある皇室解説者の山下晋司さんはこう捉える。
「お代替わりが近づいた平成28(2016)年ごろから、皇后陛下のご活動が増えてきている印象はあります。今年10月から地方訪問も再開され、栃木県、沖縄県、兵庫県に行かれました。泊りがけの場合でも1泊2日の日程になっていますが、これはコロナ禍の前からです。皇后陛下は平成16年に適応障害との診断を受け、いまも療養中なので、地方訪問が可能な場合でも日程は1泊2日でしたし、訪問中も場合によってはお出ましにならない場所もありました。ですから、快復されたということではなく、体調管理に努めながら、できる限り公務に臨まれてきたといえます。数年前からお出ましが増えてきたのは、皇后陛下ご自身が体調管理に慣れてこられたこともあるのではないかと思っています。『こういう体調管理をしていけば、これができる』という経験の積み重ねが、自信にもつながっておられるのではないでしょうか」(山下晋司さん)
これからも天皇陛下と雅子さまそろってのお出ましを期待してしまうが、山下さんは続けてこう話す。
「この11月に秋篠宮邸の改修工事が終わりました。これで、天皇ご一家、上皇上皇后両陛下、秋篠宮ご一家のお住まいが整いました。新しい年、令和5年はそういう点から本格的な令和皇室のスタートといえます。皇后陛下はコロナ禍で、かつ、お住まいの環境も変わり、体調管理には苦労されているでしょうが、無理なさらず、できる範囲で公務などをされていかれればいいと思っています」
新しい年、令和5年は3年ぶりに新年一般参賀が再開される。天皇陛下、雅子さま、ご一家そろっての晴れやかな笑顔が見られるのが待ち遠しい。(AERA dot.編集部・太田裕子)