■「広告」との正しい向き合い方とは?
広告の中では、「健康器具」も要注意です。
筋トレツールの広告には、ムキムキのアスリートが出ているので、「あんなふうになりたい!」と思うかもしれませんね。気持ちはわかります。僕もなりたいです!
でも、冷静に考えてください。
そのアスリートは健康器具を使ってムキムキになったわけではありません。その商品が発売されるずっと前から、地道に腕立て伏せとか腹筋とかはもちろん、何時間もウエイトトレーニングをして、ムキムキになっただけです。
なのに、広告を見ていると、マシンを買えばすぐにムキムキになれるように錯覚してしまいます。
もちろん、マシンを買ってもかまいませんよ。健康も筋肉も大事です。
でも、それを毎日使って、自分なりの美しい体は手に入れられるかもしれませんが、広告に出ていたあの人の体になれるわけではない。
また、インターネットを使っていると、あなたの年齢や閲覧履歴などのデータに基づいた広告が目に入るので、とくに注意が必要です。
僕もこの間、16年ぶりにバイクを買い替えたのですが、それからずっと、ネットを見ているときにはバイクの広告がポップアップしてくるようになりました。
インターネットさんは、僕にバイクを何台買わせるつもりなんだろう……。
本当に欲しいものが決まっていて、それを調べたり、注文したりするためにネットを使うのはいいと思いますが、あくまで自分の考えで何を買うかは選んだほうがいい。