だから、ありがたいことに、ボクの毎日は、すごく楽しい。
人生80年生きるとして、もうとっくに折り返しているけど、焦り、迷い、不安みたいなものは、ボクにはない。「昔がよかった」「過去に戻りたい」なんてことも全然思わない。今が、とにかく、充実しているんだよね。
そんなふうに思えるボクは、ほんと「運」が良すぎるのかもしれない。だって、テレビやSNSなどを通じて、幾度となく大炎上を繰り返してきたのに、まだ芸能界で飯を食えているなんて……もう、これは奇跡(笑)。ボクの人生、一歩間違えたら、野垂れ死んでいた可能性は大いにあるから(笑)。支えてくれた人たちに、ほんとうに感謝だしんね。
●人生最悪の誕生日に「夢であってくれ」
ちなみに、今年の誕生日も、たかみな(高橋みなみ)、お笑いコンビ・ワンワンニャンニャンの菊池、サンミュージックマネージャーのオオゼキさんの「クロちゃん三銃士」をはじめ、たくさんの人たちが祝福してくれた。ほんとうにありがとう。自分が大好きな人たちに祝福してもらえるのはうれしいね。
ただ……、これはあくまでも、ボクが「大好きな人たちだから」っていうのは、ちゃんと言っておきたい。
つまり、ボクは、いくら誕生日とはいえ、自分が深い関係をあまり築けていない人たちに、祝福されたいとは、まったく思わない。正直にいうと、ボクは、誕生日を祝ってもらうこと自体、実はあまり好きじゃないんだ。ボク自身が、年齢をそこまで意識していないからか、「そんな大げさなことにしなくていい」という気持ちがどうしても強いからね。
とくに、大勢が参加してくるような誕生日パーティーを開いてもらうのは、ほんとうに嫌。ボクはまったく望んでいたわけじゃなかったけど、かつて知人が「パーティー開いてあげるよ」っていうから、何度かそういう催しに行ったことはある。でも、全然楽しくなかったから「もう二度といかない」と心に決めた。とにかく、むちゃくちゃ、めんどくさかったんだよね。
その誕生日パーティーには、ボクが一度も会ったこともないような人たちがたくさん参加していたんだけど、「この人たち、ボクのこと何も知らないのに、なんできたの?」って、ボクは、不思議でたまらなかった。ボクは、そんな人たちから「おめでとう」と祝福されても、別にうれしくもなんともない。でも、パーティーを開いてもらっている手前、そういう意味の分からない「おめでとう」にも、すべて「ありがとう」って対応しないといけないんだから、ほんとうに地獄だった。