ただし、この周期の考え方はさまざまで、12進法のパターンもあれば、10進法のパターンもあります。12進法は「12年で運気が1周する」、10進法は「10年で運気が1周する」という考え方です。
微妙にズレが生じていますが、これは周期をどう解釈するか、どう表現するか、その違いがあるだけで、おおもとにあるのは、「60年で1周する」という考え方です。
つまり、人生は60歳で人生のステージが1つ上がり、また次の新しい60年のサイクルが始まると考えられてきました。
ここで僕が言いたいのは、どこで区切るかの解釈はいろいろありますが、「周期がある」という考え方は共通している、ということ。そして、12進法と10進法の差の2年が、「運気が悪くなる」と考えられている、ということです。
僕はこの時期を「運気に隙ができる」と表現しています。
この「隙」を、古くから占いの世界では「運が悪くなる時期」と捉えていましたが、僕の場合は「欲望が変わる時期」であり、「裏の自分になる時期」としました。
■運気とは、欲望の周期だった!
あるとき、僕は「人は己の欲望に対して素直に向かうときと、そうでないときがある」ということに気づきました。そして、前者が「運気がいい」と感じるとき、後者が「運気が悪い」と感じるときだということを発見しました。
さらに占いを通じて、人によって欲望が異なることと、人は常に「その欲望を満たしたい」と思っていることにも気づきました。
ところが、運気の流れによって、己の欲望が変わるときがあるのです。これが多くの占いで言われる「運気が悪い時期(裏運気)」に起こります。
僕は、「運気が悪い」と言うより、「別の欲望に気持ちが移るのではないか?」と思いました。なぜなら、人の気持ちは永遠には続かず、どこかで必ず「飽きる」ときが来るからです。