■ワースト1位:福田秀平(ロッテ・推定年俸1億2000円)

【成績】20試合 7安打0本塁打4打点1盗塁 打率.171

 ソフトバンクでは長年ユーティリティープレイヤーとして活躍。多くのポジションを守れる器用さと高い運動能力が評価され、2019年オフにはFAで争奪戦のすえロッテに移籍したが、ここまでの3年間で52安打と完全に期待を裏切る結果となっている。死球などプレー中の怪我もあるが、それ以外にも故障が多いのが気になるところ。結果を残さなければならないという焦りもプレーに悪影響を与えているように見える。4年契約最終年となる来季は正念場のシーズンとなるが、まずは1年間戦えるコンディションを整えることが先決と言えるだろう。

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■ベスト3位:水上由伸(西武・推定年俸1000万円)

【成績】60試合 4勝4敗1セーブ31ホールド 防御率1.77

 育成5位という低い評価でのプロ入りながら、1年目から二軍で結果を残して早々に支配下登録を勝ち取ると中継ぎの一角に定着。2年目の今年は開幕当初から勝ちパターンのセットアッパーとしてフル回転し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得するとともに、新人王にも輝いた。ストレートは140キロ台後半とリリーフ投手としては特別速いわけではないが、鋭く横に滑るスライダーとシュートを上手く投げ分けることができ、フィールディングや牽制など投げる以外のプレーも高レベル。平良海馬が先発に転向する来季は、さらに重要な立場となることは間違いないだろう。

■ベスト2位:高部瑛斗(ロッテ・推定年俸1000万円)

【成績】137試合 148安打3本塁打38打点44盗塁 打率.274

 大学時代は東都二部所属ながら通算129安打を放つなど活躍し、2019年のドラフト3位でロッテに入団。プロ入り後の2年間は二軍暮らしが続いたが、3年目の今年は開幕から外野の一角に定着するとヒットと盗塁を量産し、2位にダブルスコアとなる44盗塁で盗塁王に輝くなど飛躍の1年となった。バットコントロールと脚力は抜群で、全力疾走を怠らない姿勢も素晴らしいものがある。また外野の守備力もリーグで屈指の実力を誇る。今年は夏場に少し盗塁が減ったが、そのあたりを改善してさらに数字を伸ばしてもらいたい。

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ベスト1位は…