台風7号は、日中は東北の太平洋沿岸部を北上し、夕方から夜にかけては北海道にかなり接近し、上陸する恐れがあります。北海道が荒れる時間帯は暗くなってからです。懐中電灯を用意するなど早めの対策を。

台風の予想進路図
台風の予想進路図
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東北や北海道は記録的な大雨の恐れも

北海道や東北には前線が停滞しているため、すでに雨が降っています。北海道では15日から雨が続いているため、根室地方の糸櫛別(いとくしべつ)では48時間雨量がすでに100ミリを超えています。台風が近づく事で、前線の活動はさらに活発となり、台風本体の非常に発達した雨雲もかかるため、太平洋側を中心に雨量がかなり多くなりそうです。
関東北部は朝まで、東北地方は昼過ぎにかけて、北海道は夜遅くにかけて、雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨になるでしょう。局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨の降る恐れもあります。
あす(18日)午前6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、北海道で250ミリ、東北で200ミリ、関東で120ミリの予想です。一か月に降る雨の総雨量の平年値を、わずか一日で上回ってしまう所があるかもしれません。大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫には十分に警戒してください。

東北や北海道の太平洋側 暴風や高波にも警戒

台風は中心の西側220キロ、東側390キロにわたり、風速15メートル以上の強風域が広がっています。海上や沿岸部では瞬間的に30メートルを超えるような風が吹く恐れもあります。30メートルというと、走行中のトラックが横転してしまうことがあるような風です。車の運転は無理のないように、屋外の作業には十分に注意し、外出はできるだけ風の強い時間帯は避けた方が良さそうです。東北は夕方にかけて、北海道は18日にかけて、暴風に警戒が必要です。
また、海上の波は、東北や北海道の太平洋側で8メートル、関東の太平洋側は6メートルと大シケになる所があるでしょう。暴風や高波、高潮の影響で、船舶や沿岸施設への被害、海岸や河口付近では浸水や冠水の恐れがありますので注意が必要です。