塩村あやか参院議員
塩村あやか参院議員
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 岸田政権の「辞任ドミノ」が止まらない。昨年の12月27日、岸田文雄首相は、秋葉賢也復興相と杉田水脈総務大臣政務官(肩書はいずれも当時)に辞表を提出させる形で更迭した。当初、岸田首相は、杉田氏を「職責を果たす能力を持った人物」とかばったが、守り切れないと判断した形だ。杉田氏を国会で厳しく追及した立憲民主党の塩村あやか参院議員は、こうした政府・与党の姿勢をどうみているのか。通常国会前に、塩村氏本人を取材した。

【証拠画像】身内からも批判が…過去には大手出版社でも杉田氏の主張は問題になった

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「信念を貫きたいと思う一方で、内閣の一員として迷惑をかけるわけにはいかない」

 辞任に際して、杉田氏は自らの思いを記者団に語った。杉田氏は過去の性的少数者らへの差別的発言を撤回、謝罪したが、記者から「これ以上、謝罪、撤回するということはないか」と問われると、こう答えた。

「何度も申し上げているが、差別はしていない。ただ、その真意が伝わりづらいということ」

 塩村氏は杉田氏の対応について、こう批判する。

「これでは、差別を認めていないのに過去の発言を謝罪、撤回したということになる。自分が差別していることに気づいていないから、それを認めることも、反省することもできないのです。私からみると、(杉田氏は)偏見や差別、ヘイト意識を持つ人たちの意見を代弁して、過激なネット層の票をまとめ上げる存在だったと思うんです。これまで、それを自民党はしたたかに利用してきたのだとみています」

 杉田氏は、2018年に月刊誌でLGBTのカップルについて「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がないのです」と寄稿して批判を浴びた。その前の16年にも、杉田氏が国連女性差別撤廃委員会に出席した際に、自身のブログで「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」「同じ空気を吸っているだけでも気持ちが悪くなるくらい」などと差別的な投稿をした。

 これに対して、昨年11月30日の参院予算委員会で、塩村氏は杉田氏の過去の数々の差別的表現を取り上げ、杉田氏本人に厳しく迫った。この国会バトルはテレビ中継され、大きな反響を呼んだ。

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岸田首相は「苦々しい顔をしていた」