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「子宮頸がん」は比較的若い世代に多く、早期発見できれば5年生存率は90%以上ですが、初期にはほとんど症状がなく、不正出血や下腹部痛などの症状があらわれるのは進行してから。早期発見するには検診を受けることが重要とされています。今回は、50代に多い「子宮体がん」「卵巣がん」もあわせて、病気の特徴や治療法を紹介します。本記事は、 2023年2月27日発売の『手術数でわかる いい病院2023』で取材した医師の協力のもと作成し、お届けします。

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■子宮頸がんの手術はII期まで。腹腔鏡手術は慎重に検討

 子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんであり、その多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染が原因で起こります。30代後半~40代に多く、初期には症状がほとんどありませんが、がんが進行すると不正出血やおりもの、下腹部の痛みなどの症状がみられます。早期(I期)に発見できれば5年生存率は90%以上といわれていますが、進行すると治療が難しくなることも。早期発見のためには定期的に検診を受けることがすすめられます。

 診断では、がん細胞があるかどうかを調べる「細胞診」をおこない、異常があれば内診、超音波(エコー)、拡大鏡(コルポスコピー)などで子宮の状態をみて、疑わしい病変の組織を採取し顕微鏡で調べる「組織診」で確定診断をおこないます。その後、CTやMRI、PETなどの画像検査をしてがんの広がりや転移の有無などを調べます。

 子宮頸がんの治療で手術の対象となるのは、がんが子宮頸部を越えて広がっているものの、骨盤壁または膣壁の下3分の1には達していないII期まで。早期がんであるIA1期では、子宮頸部の一部を円錐状に切除する「子宮頸部円錐切除術」や、子宮を摘出する「単純子宮全摘出術」、IA2期では「骨盤リンパ節郭清」と、単純子宮全摘出術より少し広めに子宮を切除する「準広汎子宮全摘出術」が選択されることが多いといえます。IB1~II期は、子宮と膣の一部、リンパ節なども含めて広く切除する「広汎子宮全摘出術」が標準治療です。年齢やがんの種類によっては卵巣、卵管も切除します。

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早期なら腹腔鏡と放射線も治療選択肢に