体が暑さに慣れていないこの時季から熱中症対策は必要です。主に呼吸で体温調節をする犬は、高温多湿な環境が大の苦手。気象情報をチェックして愛犬の熱中症を予防しましょう。もしものために熱中症の症状や応急処置方法も知っておくと安心です。

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犬は暑さに弱い生き物

二十四節気の立夏も過ぎて、暦の上では夏になりました。
日中の気温が25℃を超えて夏日になる所も多くなり、熱中症にかかる人も増えてきています。
消防庁によると、5月2日から5月8日までの熱中症搬送者は全国で338人(速報値)でした。
体が暑さに慣れていないこの時季は、そこまで気温が高くなくても熱中症になる恐れがあります。
人間はもちろんのこと動物も注意が必要です。
犬の体温は38℃くらいで、人間より元からやや高めです。
ギュッと抱きしめると、自分より温かく感じますよね(冬だとその温もりが愛おしく感じます)。
平熱が高めにも関わらず、体温が40.5℃を超えると命に関わる危険な状態になるため、急激な体温上昇には要注意です。
犬は人間と違って汗をかきにくく、主に「舌を出してハァハァする呼吸(パンティングといいます)」で体温を調整しています。
そのため、犬は高温多湿な環境が大の苦手で、熱中症になりやすい生き物なのです。

犬の熱中症の症状とは・・

・ぐったりしていて元気がない
・呼吸が荒い
・歩き方がフラフラしている
・ヨダレがいつもより多い
など・・・
さらに、下痢や嘔吐、痙攣、失神などの症状が出ていたら大変危険な状態です。
いつもと様子が違う場合は、出来るだけ早く木陰や涼しい室内に連れていき、水で濡らしたタオルなどで体を冷やしたり、冷水をかけたりして体を冷やしてあげましょう。意識がない場合は早急に動物病院へ。意識があって回復した場合でも、念のため病院に連れていくと安心です。

愛犬にも暑さ対策を。

室内犬ならエアコンで室内の温度湿度の調節を。うっかりタイマーで切れてしまわぬよう、外出の際はエアコン設定を確認しましょう。
室外犬ならその日の暑さに応じて、飲み水を頻繁に冷たく新しいものに変えたり、室内に避難させたりしましょう。
車で一緒に外出する際は、短い時間でも車中にお留守番させないようにしてください。
日々の暑さは、tenki.jpの天気予報や熱中症情報を参考になさってください。
天気予報(お住まいの地域のピンポイント予報画面で予想気温や湿度などを詳しくチェックできます)
熱中症情報(※注意点あり)
※注意点※
熱中症情報を利用する際注意していただきたいのは、WBGT値(暑さ指数)ランクは「人間に対する目安」であるということです。
テレビなどで放送されている熱中症情報も基本的には人間仕様です。
愛犬とのお散歩に情報を活用する際は、予想されているWBGT値(暑さ指数)ランクを一つ上げて考えるとよさそうです。
短頭犬種(パグやブルドッグなど)や持病がある犬は、WBGT値(暑さ指数)ランクをさらに一つ上げて、安全を最優先にしてください。言葉が喋れない分、無理をさせないようにしましょう。

今週末 全国的に暑さ続く、人間も動物も熱中症に注意!

今週末はほとんどの所で晴れて、気温の高い状態が続く見込みです。特に西日本では25℃を超えて夏日になる所が多いでしょう。
また、北海道でも日中の気温が20℃を超えて、グンと暑くなる予想です。暑さに体が慣れていない時季ですので、こまめに水分を摂って、無理をしないようにしましょう。
晴れて日差しがたっぷり降り注ぐと、地面も熱っせられるため、愛犬の散歩には酷かもしれません。
お散歩は日の昇りきらないうちか、日が暮れてからの方がよさそうです。

【週末】西日本は夏日多し!北海道でも20℃以上に。
【週末】西日本は夏日多し!北海道でも20℃以上に。