お笑い評論家のラリー遠田氏は、所ジョージについてこう評する。
「所ジョージさんの本業はミュージシャンですが、世間ではテレビタレントとしての印象の方が強く、『本業がよくわからないタレント』の先駆けのような存在だと思います。芸人ではないのですが、芸人のようにバラエティー番組を主戦場として長年にわたって活躍をしてきました。芸人ではないからこそ、お笑いのルールに縛られず、自由奔放な振る舞いをすることができます。そんな彼のスタイルにビートたけしさん、明石家さんまさん、笑福亭鶴瓶さんなどの大御所芸人たちも一目置いています。リラックスした雰囲気で番組をやっているように見えますが、実は収録前に台本を頭にたたき込んでいて、カンペは絶対に見ないというストイックな一面もあります。そういうプロ意識の高さがあるからこそ、現在の地位があるわけですし、今後もそれが揺らぐことはないでしょう」
独特なポジションを築いている所だけに、今後も安泰は続きそうだ。(丸山ひろし)