きのうは近畿でも桜前線がスタートし、街中がピンク色に染まる季節が近づいてきました。きょうは関東から九州で広く日差しが降り注ぎ、開花が進む暖かさに。ただ、上空には「花冷え」をもたらす寒気が入り始めています。

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桜の咲き具合は・・・

先週土曜日以来、毎日続々と桜の便りが届いています。
きのうまでに、九州(福岡、本、長崎)や近畿(和歌山)、東海(名古屋、岐阜)、関東(東京)で、「桜の開花」が発表されました。
これは各気象台が定めた「標本木」での観測のため、「うちの近くの桜はもう咲いているよ」「まだ蕾が固いよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
都心の桜を見てみても、池袋(サンシャイン60ビル近く)の桜は、すでに5分咲き。
一方、飯田橋駅近くの外堀通りの桜はまだ咲き始めで、足を止めて見る人はあまりいませんでした。
日当たりや咲く場所の関係で、まだまだ咲き具合にバラつきがあるのが現状です。

きょうも桜の便りが届きそう

きょうは関東南部から九州にかけては広く晴れて、日差しが届くでしょう。
最高気温は、東京で17度、大阪、名古屋、福岡で18度と、いずれも4月上旬並みの予想。
桜が満開となり、お花見を楽しめる頃の暖かさとなりそうです。
日本気象協会が発表している「開花予想」によると、きょうは横浜や松山の予想開花日。
四国にも桜前線が上陸するかもしれませんね。
なお、きょう午後、最新の「開花予想」「満開予想」の発表がありますので、
お花見をいつにしようか考えている方は、ぜひtenki.jpをチェックしてください。

あす以降 桜の開花は足踏み?

この暖かさは長くは続きません。その理由となるのが、上空に流れ込む寒気です。
寒気はすでに北日本には入っていて、北海道は日本海側を中心に雪が降る見込み。
また、東北の日本海側や北陸、関東北部にも流れ込み始め、スッキリしない天気と寒さをもたらします。
あすになると、寒気はさらに南下します。
きょうとあすの気温を比べてみると(下の図)、あすの最高気温は、きょうより3度前後低い所が多いでしょう。
東京や大阪、福岡は14度、名古屋は15度と、ほぼ平年並みの気温ではありますが、
北風が吹くため、数字以上に冷たく感じられるでしょう。
あさって以降、気温はさらに下がって、桜の開花は足踏みする所が多くなりそうです。