キャンプは2軍スタートとなった松原も虎視眈々と定位置奪取を狙っている。21年は135試合出場で打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁と頭角を現したが、昨年は50試合出場と激減。打撃不振がたたり、打率.113、0本塁打、4打点、2盗塁と苦しんだ。俊足を生かした広い守備範囲で外野の守備力はチームトップクラス。打撃の復調がカギを握る。20年オフにDeNAからFA移籍した梶谷隆幸も復活を目指す。昨年は度重なる故障で1軍出場なしに終わり、昨オフに育成契約を結んで再スタート。リハビリは順調に進んでおり、開幕1軍を目指す。
スポーツ紙デスクは「ブリンソン以外に、センターを守れるのは松原、梶谷、重信、オコエ。増田陸、萩尾を起用するなら右翼にして、丸をセンターに戻した方がしっくりくる。オコエは楽天時代に体を大きくしてパワーに走った時があったが、彼の持ち味はスピード。巨人は走れる選手が少ないので、そこに活路を見出した方が良いと思います」と指摘する。
キャンプ1軍スタートだが、ラストチャンスと言っていいだろう。オコエはレギュラー争いの序列をひっくり返せるか。(今川秀悟)