日本気象協会は2日、「2016年春の花粉飛散予測(第2報)」を発表しました。来春のスギ花粉の飛散開始は西日本と東日本で例年より早い所が多く、九州と中国、四国、関東は2月上旬から花粉のシーズンが始まるでしょう。

日本気象協会の花粉飛散予測

日本気象協会は2日、全国・都道府県別の2016年春の花粉飛散予測(スギ・ヒノキ花粉、北海道はシラカバ)第2報を発表しました。
今回は新たに「スギ花粉の飛散開始時期」を発表するとともに、花芽調査などの結果を踏まえて飛散予測を更新しています。
今後も花芽調査や気温予測などのデータをもとに、来年春の花粉対策に向けて予測を発表します。

2016年春 スギ花粉の飛散開始時期

気温が高いと、スギ花粉の飛散開始は早まる傾向にあります。
2016年の1月と2月は、西日本と東日本は冬型の気圧配置が長続きしない一方、北日本は寒気の影響を受ける見込みです。
気温は、西日本と東日本は平年並みか平年より高く、北日本はほぼ平年並みでしょう。
そのため2016年春のスギ花粉の飛散開始は、西日本と東日本で例年より早く、北日本は例年並みとなる見込みです。
ただし、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月上旬に飛散開始が予測される九州から関東は1月のうちから花粉対策を始めるとよいでしょう。

2016年春 花粉飛散数

【今年と比べた花粉飛散数】
九州と四国、東海は今年より多いか、やや多く、非常に多く飛散する所もある見込みです。
中国地方と関東甲信は今年と同じくらい、近畿と北陸、東北、北海道はやや少ないでしょう。
【例年と比べた花粉飛散数】
東北はやや多いものの、そのほかの地域は例年より少ないでしょう。特に九州と四国は非常に少なく、例年の半分以下となる見込みです。